冬の祭典、氷瀑まつり(層雲峡)

まず、タイトルの「氷瀑」…なんて読むかわからない方も多いのではないでしょうか。
正解は、「ひょうばく」です。
あまり聞きなじみがないかもしれませんが、氷瀑とは「滝が凍結する」ことを意味しています。

ただ、今回ご紹介する「層雲峡温泉氷瀑まつり」は、
滝が凍っているのを見られるものではありません。
日本の滝百選にも選ばれた層雲峡の「流星の滝」「銀河の滝」。
この2つが厳冬期になると凍ることから、氷瀑まつりという名前がつけられたと言われています。

上川地方の層雲峡で毎年開催されるこのお祭りは、
今年で45回目を迎え、「さっぽろ雪まつり」「旭川冬まつり」と並んで、
北海道三大祭りと称されます。
くみ上げた石狩川の水が、樹氷や氷柱、アイスドームなどさまざまな氷のオブジェに
形を変えて私たちを魅了します。
かかる期間は、なんとおよそ2か月。幻想的な風景を作るには、
それだけの時間や労力がかかるということですね。

会場内には巨大な氷の柱が立ち並びます。
ドーム型になっていて、中に入れるようなものも多くなっています。
見どころのうちの1つは、「氷瀑神社」。恋愛や金運、受験合格のご利益があるといわれています。
この神社、お賽銭が普通の神社と違うのです。
なんと、氷の壁やつららに張り付ける形式!北国ならではのお賽銭、ぜひやってみたいものですね。

また、夜には氷の柱が鮮やかにライトアップされ、より幻想的な風景を見せてくれます。
さらに、夜間は花火の打ち上げもあり、冬の夜空に花火が映えること間違いなしです。

氷瀑まつりは毎年1月下旬から3月中旬にかけての長期間開催されます。
今年2020年は1月23日から3月15日まで。
北海道の冬らしさを存分に感じられるイベントとなっていますが、
特に1月中旬~2月中旬頃は1年の中でも最も寒い時期。
最高気温が氷点下の真冬日なんて当たり前です。
立春をはさむとはいえ、屋外でのイベントになりますので、
万全な防寒対策をして、氷のアートを楽しんでください。

撮影場所:層雲峡

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