かっぱといえば、あの緑色の、頭に皿がある妖怪を思い浮かべますよね。
かっぱに関する伝説は全国にたくさんあり、日本ではかなりメジャーな馴染みのある(?)妖怪です。
今日はそんなかっぱに縁のある地域をご紹介します。
札幌市南区に位置する、「定山渓」です。
この定山渓は温泉街としても全国的に知られ、毎年多くの人が訪れていますが、この地にもかっぱ伝説があるんです。
そんなかっぱ伝説は以下の通り。
時代は明治時代にさかのぼります。
豊平川で釣りをしていた美青年が、急に引き込まれるように川底に沈んでしまい、目撃した人たちも助けることができませんでした。
川底に沈んだはずの青年は、発見されることのないまま1年が経過してしまいます。
その一周忌の夜、青年は父親の夢枕に現れ、こう言ったのです。
「女のかっぱに気に入られて結婚し、今は妻と子供と幸せに暮らしている」と。
その青年が姿を消した川は「かっぱ淵」と呼ばれ、以来、溺れる人はいなくなったそうです。
かっぱと聞くと、少し怖いイメージを持つ方も多いと思いますが、定山渓温泉のかっぱはそんなに怖くなさそうですね。笑
今では定山渓温泉のマスコットとして定着し、グッズなどもたくさんあります。
かっぱ伝説の逸話とともに、お土産としてかっぱグッズを渡すのも良いかもしれません。
また、温泉街を散策すると、至る所にかっぱの銅像があります。
可愛い雰囲気だったり、少し不気味な雰囲気だったり、色々な表情があるので、かっぱの銅像巡りをするのも楽しみ方の1つと言えそうです!
ちなみにかっぱ淵ですが、写真の2枚目がその場所になります。
じっと見てたら、かっぱが現れる…かもしれません。笑
さらに、かっぱに関するイベントもさまざま。
定山渓温泉では例年9月頃に「定山渓かっぱウォーク」が開催されています。
これは、真駒内から定山渓温泉までおよそ20kmの道のりを、みんなでウォーキングするイベントです。
水源である豊平川に感謝し、市民の健康増進のために開催されています。
また、温泉街にあるホテルや宿では、独自にかっぱ祭りなどを開催している所もあるようです。
ただ、現在は新型コロナの影響でイベント自体が中止やオンライン開催となっているものもあるため、お出かけの際は事前に調べてから行くと良いかもしれません。
日頃の疲れを癒しに、かっぱ伝説の地、定山渓温泉に足を運んでみてはいかが。
もしかしたらあなたもかっぱに会えるかも…?