冬にしか見られない風景というのは、たくさんあります。
特に北海道は日本の中でも四季がハッキリしており、冬は北国ならではの「絶景」を
見られるスポットが多くあります。
今回は、その中でも「フロストフラワー」をご紹介します。
道内に長く住んでいても、実物は見たことがない・・・という人が多いのではないでしょうか。
(実は私も写真でしか見たことがありません・・・)
フロストフラワーは、「冬の華」「霜の花」とも呼ばれています。
凍った湖の上で水蒸気が結晶する現象のことを言い、その姿がまるで花のように見えるのです。
実はこの現象、かなり珍しいもので、いつでも見られるというわけではありません。
というのも、実際にフロストフラワーができるには、最低でも4つの条件が必要だからです。
① 凍った湖の上に、雪が積もっていないこと
② 湖の氷が薄いこと
③ 気温が-15度以下であること
④ 風がないこと
上記の条件が揃いやすい、フロストフラワーの”旬”は12月。
1月~2月になると、寒さは十分ですが、湖の氷がどんどん分厚くなってしまうので
フロストフラワーはできにくくなってしまいます。
しかし!
釧路管内にある阿寒湖は、奇跡的な条件が揃っており、3月まで見ることができるのだとか!
その理由は、湖の底から温泉が湧き出しているので、冬の間ずっと氷が薄い状態が続くこと
もう1つは朝晩の冷え込みが強い土地であること
そして最後に、山に囲まれているので、風が吹きにくいことです。
旬の12月を過ぎても、運が良ければフロストフラワーに出会えるかもしれません。
ただ、簡単に見ることができるわけではなく、氷の上は危険がいっぱいです。
必ずガイドの方など、その場所に詳しい方と一緒に行くようにしてください。
阿寒湖の観光協会などでは、毎年ツアーも組まれているようです。