春の足音が聞こえ、北海道でもいよいよ桜の開花の時期が近づいてきました。
道内の花々も次第に咲き始めています。
前回はふきのとうをご紹介しましたが、今回はミズバショウにスポットをあててみたいと思います。
ミズバショウは全国でも見ることのできる花で、童謡「夏の思い出」の歌詞にもあり、
道民だけでなく国民にとってなじみの深い花となっています。
「夏の思い出」の歌詞を読むと、夏に咲く花のようにイメージするかもしれませんが、
実際は今まさに見頃を迎える春の花なのです。
ミズバショウの多くは山の水辺や湿地などで見られ、一般的には4月に咲き始め、
5月前半にかけて見頃が続きます。
ミズバショウと聞くと白い大きな花を思い浮かべる方が多いと思いますが、
実はこの白い部分、花ではなく葉が変形したものって知っていましたか?
白いものは「苞(ほう)」と称する部分にあたり、
実際の花は中央にある小さな穂のようなものにあたります。
道内のミズバショウの群生地として知られているのは、マクンベツ湿原(石狩)や、
大沼公園(七飯町)など様々なスポットがあります。
写真は旭川市内の嵐山公園内にある北邦野草園のミズバショウの様子です。
冬の期間は閉園していますが、今年は4月18日から開園し、
ミズバショウ以外にも約300種類にも及ぶたくさんの花たちを楽しむことができます。
緊急事態宣言などで外出しにくい雰囲気になってしまってはいますが、
”3密”を避けることのできる環境であれは、リスクは低いと言われています。
春のうららかな日に、ミズバショウの咲き誇る姿を楽しんでみてはいかが。
撮影日:4月下旬 撮影場所:北邦野草園