4月に入り、北海道でも徐々に春の気配を感じられる日が多くなってきました。
さて、春の行楽といえば、やはりお花見ですよね。本州では3月下旬から続々と桜の開花が発表されていましたが、北海道でも4月下旬頃からいよいよ桜のシーズンとなります。
そこで今回は、北海道の中でも早めに桜前線が到達する、道南の桜スポットをご紹介します。
道南・函館の桜スポットといえば真っ先に「五稜郭公園」の名前があがると思いますが、今回ご紹介するのは別の場所！その名も「函館公園」です。
函館市内にある函館公園は、函館市民をはじめ古くから愛され続けています。
函館公園の歴史は、なんと1879年、明治時代から始まりました。横浜公園などと並んで「日本で最初の時期に新設された都市公園」とされており、現在でも当時の姿が残っているという珍しい公園です。
国の登録記念物（名勝地）にも登録されており、文化財としても重要な公園であることがわかります。
この函館公園は桜の名所としても知られており、開花・満開の時期を迎えるとを毎年多くの人で賑わいます。
函館公園の桜の始まりは1889年。およそ5年の歳月をかけて、地元の商人が手で植え、約5,200本もの桜やウメが植えられました。
その後、残念ながら火事などの影響でほとんどが焼失してしまったそうですが、現在は約400本もの桜が公園内に植えられています。
日中に見に行くと、天気が良い日は澄んだ青空とソメイヨシノの薄いピンクがよく映えて、まさに写真を撮りたくなるような景色を見ることができます。
さらに、例年4月下旬から5月上旬頃にかけては夜間にライトアップが行われ、昼間とは違った幻想的な姿を堪能することができます。
期間中は屋台が出店し、お祭り気分でお花見を楽しむこともできるそうです。
なお、公園の敷地は約48,000㎡と、東京ドームとほぼ同じくらいの面積があり、その広大な敷地の中には、水で遊べる噴水広場や、シカやエゾリス・ミニチュアホース・ウサギなどがいる動物施設、歴史の資料などが展示してある市立函館博物館など、桜の他にと見どころがたくさんあります。
中でも「こどものくに」は、小さなお子さんでも安心の遊具がたくさんある、レトロな遊園地として人気です。
特に観覧者は、”現存する日本最古の観覧車”として国の有形文化財にも登録されています。こどものくにでは乗り物の年齢制限がないため、お子さんの遊園地デビューとして家族で過ごすにもおすすめのスポットとなっています。
そんな函館公園の桜の見頃は例年ですと4月下旬～5月上旬にかけて。
今年2024年は記録的に早かった去年に比べると遅い開花となるようですが、ちょうど大型連休の時期に見頃となるかもしれませんね。
お花見にも良し、家族でのんびり過ごすも良し、友達同士やデートにも良し…そんな函館公園を、ぜひ訪れてみてください！